アメリカのカイロプラクティック大学

   (院長の出身校のカタログ)


アメリカのカイロプラクティック大学は、一般の大学と違って高卒では入学することができません。カイロプラクティック大学に入学する前に、他の大学で生物学、物理学、無機化学、有機化学等、指定の科目を含めた一般教養を終えていなければ、願書を受け付けてくれません。したがい、新入生のほとんどはすでにどこかの大学を出ていることが多く、学士入学生が大多数です。そうしてカイロプラクティック大学に入学して、授業が始まります。  しかし日本の大学と違って、点が足りないと情け容赦なく落とします。 また、上級学期での履修科目の受講は、下級学期での単位を取得していることが条件になっていることが多いのです。  例えば「診断」を履修するには、基礎医学たる解剖学、病理学(その受講条件は組織学の単位をとっていること)、生化学、生理学などの知識が必須で、そのためこれらの単位の取得が受講条件となっているのです。  それゆえ、これら基礎科目を落とすと、次の学期で再履修ということになります。   しかしそうなると、本来、上の学期で履修すべき、その他の科目も再履修の科目と一時間でも授業時間が重なると、取れなくなるので、自動的に次の学期へと繰り延べになります。このように、一度つまずくと、延々と卒業が遅れてゆくアリ地獄にはまっていきます。  したがってほとんど息を抜くことができません。 私自身、生涯であれほど勉強した時期はありません。このようにして、卒業までに(上の表にあるように)、最短で4,685時間 (+ 一般教養) の履修を経て、晴れてドクターの学位が与えられます。