誤ったマッケンジー体操の指導(世田谷区尾山台)

2009年11月、朝、目を覚ますと右ふとももの裏と足のつけ根に痛みを感じ整形外科に行きました。 数年前にも右ふともも裏とお尻の坐骨神経痛になり、MRIをとったところ椎間板ヘルニアと診断されたという話をすると「今回も多分そうでしょう。様子をみましょう」という事で痛み止めの薬(ロキソニン)とリハビリ(電気ピリピリ)を続け、仕事も通常通り続けていました。 数年前ものみ薬で日常生活を続けていたところ、1か月くらいで直った(原文ママ)?(痛くなくなった)経験があったので、今回も直る(原文ママ)だろうと甘く考えていました。

2010年5月中旬頃から急激に悪化し、朝起きあがってもしばらくは一歩も動けず、顔を洗うのもままならず、やはりMRIで椎間板ヘルニアが確認され「早めに手術した方がよい」との事。 ネット等では”手術するのはごくまれなケース”とあったので納得がいかず、途方にくれていたところ偶然テレビの情報番組でマッケンジー法を知り、そこの整形外科は7月末まで予約できないと言われたのですが、調べると他の整形外科でマッケンジーの指導を受けられるところをみつけ、さっそく予約をし6月上旬行ったのですが、体操をして「腰は痛くない、ふともものつけねとふとももの裏とふくらはぎが痛い」(その頃はふくらはぎも痛くなっていました)と言うと、「それは重症な証拠。ふとももの炎症がおさまるまで体操はしないで1週間待ってみましょう」との事でしたが、1週間たっても2週間たっても炎症?はおさまらず、「5月から悪くなったという事は、あと1か月たってもだめだったら手術かなぁ、2か月が手術するかしないかの別れめです」との事。 その頃はますます悪化し、仕事もできない程になっていました。

6月下旬、前から気になってはいたのですが、保険外ということで二の足を踏んでいたヒューストンカイロプラクティックにわらをもつかむ思いで予約の電話を入れました。

1回目の施術で「あなたの痛みはヘルニアによる坐骨神経痛ではなくて、筋肉の問題です」と言われました。 その時は正直、半信半疑でしたが、1か月、2か月たつうち、まだ痛みはあるものの、動作が大分、楽になった。 歩くスピードも早く(原文ママ)なった。 長時間いすに座れる様になった等、変化が!

今では痛みそのものも大分減ったので、あまり負担のかからない仕事も再開しつつあります。 まだ完治とは言えないと思いますが、希望がもてる様になりました。 これからも通い続けたいと思います。ありがとうございました。

                 世田谷区等々力 OO佐久美

ドクターナガタのコメント

毎度おなじみ 「ヘルニアで手術を勧められた」 ケースです。 今回は前段階として今流行りの?マッケンジー体操の指導を受けたそうです。  当院でも 「本当の」 椎間板ヘルニアの患者さんには、マッケンジーを使います。 (といってもマッケンジー体操そのものではなく、その原理を応用して、より効果を高めた受動的な施術法ですが) しかし肝心の見立てが間違っているのでは折角のマッケンジー体操も、効かないばかりか逆に害になることもあるのです。 治療院や病院選びは正しい見立てのできるところを探さないと治りません。   さくみさんも初めは保険の利く安いところにこだわってしまったため、こじらせてしまいました。 (もっとも保険も利かず、見立てもできないところもたくさんありますが)  でも手術の前に当院にいらしたので、無意味な手術を受けずに済んで何よりでした。



これはマッケンジー先生の原著(当院所蔵の本)です、当院の椎間板ヘルニア施術法はこの本の原理を応用していますが、佐久美さんの場合は有害無益になってしまいます。