米国公認カイロプラクターとは

アメリカのカイロプラクティック大学でDr.Degreeをとった人です

患者さんと話をしていて、カイロプラクティックや整体の開業に、資格も免許もいらないことを知らない人がとても多いです。また、「”米国政府認定” とか書いてあるカイロプラクティックの看板を、最近よくみかけますが、あれって何なのでしょう?」 という質問をときどき うけることがあります。 そこいらへんの事情について少しお話します。

アメリカでカイロプラクターになるには、アメリカ政府が認定している13大学のいずれかでドクターの学位をとらなければなりません。 高卒後、6年かかり、医学部なみの教育を受けます。

アメリカのカイロプラクティック大学について

ところが日本にはカイロプラクティックや整体に関する法律がないため、ほとんどの人は高校卒業後、1~2年の各種学校をでて開業します。もっとひどいと、学校ではなく数回の講習で開業する人もいるようです。アメリカでは「カイロプラクター」=ドクターですが、日本では「カイロプラクター」=「胡散臭そう」というイメージがあるのは、こうした所以によるものです。 実際、日本では、筋肉の名前も満足に知らない自称「カイロプラクター」や「整体師」も沢山いるので、無理もないところでしょう。

「米国政府認定」 というのは、本来は、アメリカにあるカイロプラクティック大学に留学して、大学院レベルの教育を受けてきたドクターのことです。ところがそうではない人たちが、「ハク」をつけようとして似たような名称をかたり、一般の人たちを混同させているので、おかしな状況に拍車がかかっているのです。

これには主に2パターンあります。

1)「米国政府認定カイロドクター公認」

   これは、本当の米国政府認定カイロドクターの一人がつ   くった専門学校の卒業生たちが、意図的?に紛らわしい   表現をつかうパターン。

2)「OO大学(本当のカイロプラクティック大学の名前)解剖学終了」

   これはお金を払えば、誰でも参加できる夏期講習のよう   なもので、日本の大学でいう公開講座にあたります。    その大学を卒業したわけでも知識を認定されたわけでも   ありません。  (日本の業者により、通訳付きで、その   手のツアーが一週間程度の日程で組まれていて、それに   参加した人、ということです)  

このようにドクターではない 「米国認定」 なるカイロプラクティックが沢山あるのが実態です。 本当にアメリカで学んだカイロプラクターは、DC(ドクターオブカイロプラクティック)の学位を名乗っています。 もちろん英語が話せ、卒業したアメリカの大学の卒業証書を飾っているのが普通です。 ちなみに日本全国でDCは100人前後です。

最近「国際基準」なるカイロプラクターとDCの違いについて質問を受けました。また、日本でもDCを取得できる???などという話も聞いたことがありますが・・・???

ウィキによりますと、日本において、「WHO基準」「国際基準」「国際承認」「国際教育基準」「正規カイロプラクター」「4200時間」等を自称する業者がいる。名称利用そのものに取り締まる機関や法律、罰則はなく、「WHO基準」「国際基準」等は、誰もが自由に名乗る事も可能である。WHO ガイドラインの正規教育には入学前基準がある。およそ理系の大卒程度の基礎科学が必要とされている。これは 医学を学ぶにあたり、より高度な知識が必要となる為である。基礎科学の単位が無い場合は、「4200時間」の前に1年目のカリキュラムに事前教育が必須となる。しかし、日本の「WHO基準」「国際基準」を標榜する学校においては高卒、又は高卒程度で入学が可能である。また、大学評価・学位授与機構に登録されているCCEはアメリカの認定機関であり、日本のカイロプラクティック学校を認定・認可した事実は無い。とあります。(ウィキペディアより)